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有機化学の話
有機化学のトピックを紹介しています。
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ガラガラヘビ


ガラガラヘビ毒から「強力」鎮痛物質 富山大

 南米産のガラガラヘビの毒から、モルヒネの数百倍の鎮痛作用がある物質を抽出して
合成することに、富山大和漢医薬学総合研究所の紺野勝弘准教授らが成功した。
ラットの実験では効果が3日以上持続し、飲み薬の麻酔に使える可能性があるという。
共同研究する製薬会社を探し、新薬の開発をめざす。

 ブラジルに生息するガラガラヘビは、運動神経をまひさせる猛毒で知られるが、かまれ
ても激しい痛みを感じないという。ブラジルでは30年代に、毒を薄めて痛み止め薬として
市販されていたという。

 紺野さんは、世界的な毒蛇の研究機関として知られるブラジルのブタンタン研究所や
富山大で、ガラガラヘビの毒を分析。チームで、アミノ酸が14個つながった化合物が
鎮痛物質と突き止めた。

 さらに、鎮痛効果を確かめるため、ラットの脚に重さをかけ、どれぐらい我慢できるか調べた。
この物質を飲んだ群は飲まない群に比べ、ほぼ倍の重さの痛みに耐えることができた。
その効果は、1回、飲ませただけで3~5日続いた。モルヒネで同じ効果を出すには、
その数百倍の量が必要なことも分かった。

 モルヒネは、使う量を増やさないと効き目が悪くなることがある。一方、このヘビの毒は量を
増やさなくても同じ効果が続いたという。

 紺野さんは「飲み薬として使えれば、普及する可能性がある。痛みを抑える仕組みを解明して、
薬作りにつなげたい」と話している。(佐藤久恵)

朝日新聞
http://www.asahi.com/science/update/1129/OSK200811290120.html
カフェイン妊婦
【11月5日 AFP】英研究グループは3日に発表した女性のカフェイン摂取量と赤ちゃんの
出生時体重との関係性についての研究結果で、妊婦はコーヒーや紅茶、コーラなどの
摂取量を最小限に抑えるべきと結論づけている。

研究は英医学誌「ブリティッシュ・メディカル・ジャーナル(British Medical Journal、BMJ)」
電子版で発表された。

通称「CARE」と呼ばれる同研究グループは、妊娠8-12週の女性2635人を対象に、
食生活の聞き取り調査と、健診時に唾液中のカフェイン含有量調査を行った。

その結果、1日のカフェイン摂取量が100-199ミリグラムの被験者は、100ミリグラム以下の
被験者と比較して、低出生体重児を出産するリスクが20%高くなった。1日の摂取量が
200-299ミリグラムの場合、リスクは40%に増加、300ミリグラムを超える場合に至っては、
リスクは50%となった。

カフェインは通常、コーヒー1杯に100ミリグラム、紅茶1杯に50ミリグラムほど含まれているが、
焙煎(ばいせん)濃度やメーカーによって異なる。コーラやチョコレート、一部の薬品にも
カフェインは含まれている。

出生児体重は、特に糖尿病や心臓疾患などの健康状態の判断基準として広く採用されている。

研究グループは、女性への「賢明な助言」として妊娠前および妊娠中のカフェイン摂取量を
減らすことを提案すると論文をまとめている。

記事引用元:
http://www.afpbb.com/article/life-culture/health/2535230/3494829


妊婦がお茶も飲めないってのは
ちょっとかわいそう

でも健康な赤ちゃんのためなら仕方ありませんね・・・
テストステロン
テストステロンは筋肉増強剤として有名ですが、その他にも暴力を引き起こすことで有名な化学物質です。一般には,テストステロン(その他の男性ホルモンも)は暴力に密接に関連していると考えられています。

その証拠がどこにあるかというと、筋肉増強剤を過剰に投与された重量挙げ選手は凶暴になり,テストステロンの主な源を取り除く去勢は何世紀にもわたって家畜管理の定番となっていますし、よく飼い犬を去勢すると急におとなしくなったりしますが、男性ホルモンであるテストステロンの分泌が関係しているといわれています。

 しかし現実はそんなんに簡単でも無いようです。

 テストステロン濃度が高まるとより攻撃的になると考えられていたのだが,実はそうとも限らず、それどころか,最近の研究は,両者にほんの弱い関係しかないことを示しています。さらに攻撃性を狭義にとらえて単純な肉体的暴力に限った場合,テストステロンとの関係はほとんど消えます。


一つ言えるのが、テストステロンに攻撃性を助長する効果があるというのは事実で、テストステロンを注射したからといって,それですぐに攻撃的になるというような,単純なものではないようです。

テストステロンは暴力的行動を起こすのに必要かもしれないですけど,それだけでは不十分で、その意味で,テストステロンは実行犯というよりは共犯者に近いといます。ただし,しばしば犯罪現場からあまり遠くないところにいる共犯的存在のようです。
アゾプレシン

科学的に「家庭を大切にせず、浮気をしてしまうような困った夫」を、理想的な夫に変貌させる方法があります。

ハタネズミは自分の家庭と子供を非常に大事にする傾向があるものと、浮気性のハタネズミは何匹ものメスと関係を持って子供を産ませるが、その子供にはほとんど見向きもしない者がいます。

この違いの原因として科学者達は、バソプレッシンと呼ばれるホルモンが一雌一雄の関係を促進するもので、ハタネズミが浮気するのはこのバソプレッシンホルモンの分泌量が少ないからだと分析しました。そこで浮気癖のハタネズミにこのホルモンを十分な量与えました。

その結果、今まで浮気ばかりしていたハタネズミが、ぴたっと浮気を止め、一人のメスに寄り添うようになり、そればかりか、他のメスハタネズミが誘惑してきても彼は見向きもしなくなるほど、その立ち振る舞いがガラリと変貌したらしいです。

人間の場合も性交渉を行うときにバソプレッシンが分泌される事がわかっています。二人の関係を維持するために、重要な役割を担っているのがバソプレッシンだと考えて良いかもしれません。

また、スウェーデン・カロリンスカ研究所などの研究で遺伝子「AVPR1A」がこのバソプレッシンを脳内で受け止める物質をつくる働きがあります。

 この遺伝子には様々な型があり、うち1種類を持つ男性は、結婚が危機にひんした経験のある人が多かった。この成果は、近く米科学アカデミー紀要に発表されます。

 スウェーデンで成人約2000人について調べた結果、この遺伝子が「334」という型の男性は、妻に不満を持たれている割合が高く、過去1年間に離婚など結婚生活が破たんしたか、その恐れのあった人の割合が、他の型の男性の2倍以上でした。

浮気も物質で制御されていると考えると面白いですね。
サリドマイド
今回は薬害事件でサリドマイドの話です。

サリドマイドは等量のR体とS体が混ざったラセミ体として合成されます。薬害当時の技術では分離が難しく、ラセミ体のまま発売されました。後に、R体は無害であるがS体は非常に高い催奇性をもっており、高い頻度で胎児に異常をひき起こすということがわかりました。

R体・S体を分離すること、及び不斉合成も可能だが、R体のみを使用しても比較的速やかに生体内でラセミ化することが解っいるので、単純にR体が催眠作用のみを持ち、S体が催奇性だけを現すという当初の報告は疑問視されている現状です。

そんな中、「サリドマイド、骨髄腫治療で年内販売も」というニュースがありました。
サリドマイドの有効性と安全性については、十分検討されるでしょうが、二度とあのような事態にならないことを願います。

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