
今回は薬害事件でサリドマイドの話です。
サリドマイドは等量のR体とS体が混ざったラセミ体として合成されます。薬害当時の技術では分離が難しく、ラセミ体のまま発売されました。後に、R体は無害であるがS体は非常に高い催奇性をもっており、高い頻度で胎児に異常をひき起こすということがわかりました。
R体・S体を分離すること、及び不斉合成も可能だが、R体のみを使用しても比較的速やかに生体内でラセミ化することが解っいるので、単純にR体が催眠作用のみを持ち、S体が催奇性だけを現すという当初の報告は疑問視されている現状です。
そんな中、「サリドマイド、骨髄腫治療で年内販売も」というニュースがありました。
サリドマイドの有効性と安全性については、十分検討されるでしょうが、二度とあのような事態にならないことを願います。
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