
バッタは体内のセロトニン濃度によって,行動パターンが変化するそうです。
バッタの砂漠地域に生息するある種は,単独で行動するときと集団で群れをなしているときでは,外見や行動のようすがまったくことなり、これがどういった作用でこうなるのかはわかっていませんでした。
イギリスの研究者がバッタの行動の変化に「セロトニン」という神経伝達物質が関与していることを発見したらしいです。
実験結果
単独でいるバッタを集団の中に置くと数時間で行動が変化し,その間に体内のセロトニン濃度が上昇していた。また単独でいるバッタにセロトニンを注射したところ,バッタの行動が集団型に変化した。バッタは集団の中に置かれることで,ほかのバッタを見る,においを感じる,接触するといったさまざまな刺激を受け,セロトニン濃度が上昇するのだという。
化学物質で生物の行動が制御できる日もくるかもしれません。

<マリフアナの成分、がんの増殖を抑制=スペイン研究>
2009年 04月 2日 14:33 JST
[ロンドン 1日 ロイター] マリフアナの有効成分が、がんの増殖を抑制するというスペインの
研究結果が、1日発行の医学誌ジャーナル・オブ・クリニカル・インベスティゲーションに掲載された。
マリフアナに含まれるテトラヒドロカンナビノール(THC)という成分をがんを発症しているマウスに
投与したところ、腫瘍(しゅよう)の成長が抑制され、オートファジーというプロセスの中でがん細胞が
破壊されたという。
研究に携わったマドリードのコンプルテンス大学のギリェルモ・べラスコ氏は「今回の研究で、THCを
治療効果のある安全な方法で投与すれば、がん患者にも役立つ可能性があることが示された」と述べた。
マリファナの健康への影響を調べた研究はこれまでにも多くあり、心臓発作や脳梗塞(こうそく)、
がんのリスクを高めるという研究結果も出ている。一方で、アルツハイマー病の予防に役立つとの
報告もあり、多くの医師がエイズ患者の体重増加などに役立つとの認識を持っている。
研究チームは、脳腫瘍の患者2人にも臨床試験を行っており、THCの投与でオートファジーが
確認されたという。
記事引用元:REUTERS(http://jp.reuters.com/home)
http://jp.reuters.com/article/oddlyEnoughNews/idJPJAPAN-37297520090402
脳の働きを安全に高めてくれる薬があるのなら、なぜ使わないのだろうか?
自分が使いたくないからといって、なぜ他人の使用まで止めるのだろうか?
成績や仕事の評価を上げたいため、本来なら注意欠陥障害の患者に処方される薬を、
その目的とは違った意図で日常的に、違法に服用している人々が存在する中では、
こうした倫理的な問いかけが時宜を得たものになる。
『Nature』誌から、1つの答えが提示された。
倫理学や神経科学の分野で著名な7人によって、12月11日号に掲載された論説「認識能力増強薬の、健康な人による責任ある使用に向けて」だ。
『リタリン』[製品名。成分名はメチルフェニデート]、『アデラール』[同上。アンフェタミン薬は本来、注意欠陥障害を治療するためのものだ。
化学物質によって認識力を増強することは一種の不正だという指摘がある。
自然に反すると言う人もいる。Nature誌の論説は、これらの批判に次のように反論している。
まず、脳の働きを高める薬が不正とみなされるのは、規則で禁止されているからであり、
そもそも禁止する必要はないという。こうした薬が自然に反するという指摘については、
そうであるなら医学や教育、住居も自然のものとは言えないと主張する。
この主張はさまざまな意味で説得力がある。自然に反するという理由で、
殺菌された牛乳や歯科麻酔、セントラル・ヒーティングを否定する人はいない。
また、脳が変化した場合、その原因が薬、教育、健康的な食事のどれにあるとしても、
神経生物学のレベルではどの変化も同じであり、これらを道徳的に区別するのは恣意的といえる。
http://wiredvision.jp/blog/fromwiredblogs/200812/20081215081150.html
自分が使いたくないからといって、なぜ他人の使用まで止めるのだろうか?
成績や仕事の評価を上げたいため、本来なら注意欠陥障害の患者に処方される薬を、
その目的とは違った意図で日常的に、違法に服用している人々が存在する中では、
こうした倫理的な問いかけが時宜を得たものになる。
『Nature』誌から、1つの答えが提示された。
倫理学や神経科学の分野で著名な7人によって、12月11日号に掲載された論説「認識能力増強薬の、健康な人による責任ある使用に向けて」だ。
『リタリン』[製品名。成分名はメチルフェニデート]、『アデラール』[同上。アンフェタミン薬は本来、注意欠陥障害を治療するためのものだ。
化学物質によって認識力を増強することは一種の不正だという指摘がある。
自然に反すると言う人もいる。Nature誌の論説は、これらの批判に次のように反論している。
まず、脳の働きを高める薬が不正とみなされるのは、規則で禁止されているからであり、
そもそも禁止する必要はないという。こうした薬が自然に反するという指摘については、
そうであるなら医学や教育、住居も自然のものとは言えないと主張する。
この主張はさまざまな意味で説得力がある。自然に反するという理由で、
殺菌された牛乳や歯科麻酔、セントラル・ヒーティングを否定する人はいない。
また、脳が変化した場合、その原因が薬、教育、健康的な食事のどれにあるとしても、
神経生物学のレベルではどの変化も同じであり、これらを道徳的に区別するのは恣意的といえる。
http://wiredvision.jp/blog/fromwiredblogs/200812/20081215081150.html